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「眠い・・・」
午後の陽気に誘われて特等席に座っている俺は睡魔に襲われていた
「おまたせしました」
そう言って理絵はコーヒーとトーストを2セット置き向かいに座る
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと考え事があってね。昨日あまり寝てないんだよ」
そう言って俺はコーヒーを飲む
「そう言えばこの間学校で聞いたんですけど知ってます?」
「何を?」
「この店では3ヶ月に一度インディースのライブをするらしいんですよ」
「・・・知ってる」
「知ってたんですか?残念です」
そう言ってちょっと凹む理絵
「凹みついでに言うとそのライブでいつも最後に歌う人の事は良く知っている」
「最後に歌う人というと・・・あの『クラスター』とか言う人?」
「ああ、正式名は『クラス・スター』でも普通の人はめんどくさいからって略して呼ぶ」
「ウチの学校でもその『クラスター』・・・じゃなかった『クラス・スター』のファン多いんですよ」
「へぇ〜人気者なんだなぁ〜」
そう言って俺はコーヒーを飲む
「でも案外、学校の放課後に喫茶店に居座ってる様なヤツじゃないの?」
「それは菊間さんだけです」
「そうだよな〜俺だけだよな〜」
俺は何か言いたげそうに言ってみる
そんな事を話しているとマスターがやってきた
「菊間君。ウチのウエイトレスに意地悪しちゃ駄目ですよ」
「・・・分かりましたよ、マスター。素直に言えば良いんでしょ」
「?」
不思議がる理絵
「神崎さん。菊間君がその『クラス・スター』なんだよ」
「えーっ、そうだったんですか〜」
「まぁ、そんなところだ」
こうして俺達は色々話し込む事になった
いつもの様にカフェに来てトーストを食べてコーヒーを飲む
「何にしようか・・・」
そこへいつもの様に理絵がやってくる
「まだ悩んでいるんですか?」
「ん?ああ、結構難しいモンなんだよ」
そう言いながらノートを取りだして色々と書き始めた
「俺がトリを勤めるのは盛り上げた会場の空気を収める為なんだよ。だから・・・」
そう言ってノートに印を付ける
「来てくれた人達を気持ちよく帰って貰える曲と言ったらこれだけなんだよ」
「案外少ないですね」
「レパートリーがそんなにある訳じゃないからコレが限界なんだよ」
「自分で作ったんですか?」
「いや、違う」
「じゃあ、誰の曲なんですか?」
「『SUPER−GUN』って知ってる?」
「いいえ」
「じゃあ・・・」
そう言って俊樹は『SUPER−GUN』について説明した
「本当にロックバンドなんですか?」
「エンターテイナーと言った方が正しいかもしれない」
「でも凄いです。あの歌を作った人達だなんて・・・」
「俺も凄いと思うよ。普段は笑える曲ばっかりなのに、たまにシリアス過ぎるぐらいの曲歌うし」
「CD買って聞いてみようかな?」
「それはちょっと・・・止めた方が良いと思う」
「何でですか?」
「いや、ほら、Hな歌とかもあるし・・・」
「じゃあ、オススメのCDは何ですか?」
俊樹は少し考えて
「じゃあ、このノートに印を付けているのを明日までにダビングして持ってくるよ」
「本当ですか?ありがとうございます」
その後、理絵と色々話し込んだ